被害額1億8000万!2020東京オリンピック観戦チケット詐欺手口の実態に迫る

2020年、東京で開かれる55年ぶりのオリンピック!
生で観戦できるチャンスなんて一生のうちに何度もありませんよね。誰でも盛り上がった会場の雰囲気の中で選手たちを応援したいと思うでしょう。

しかし、そんな気持ちを利用するのが詐欺師達なのです。オリンピックのチケットが販売される前から、怪しい電話やメールなどの報告が相次いでいます。

この記事では、オリンピックチケットを購入するときに騙されないように対策を紹介していますので、是非参考にしてみてください。

広がる!オリンピック観戦チケット不正購入

 

2020年の東京オリンピックでは、チケットの転売や不正購入が想定されており、組織委員会は購入方法を限定したり、チケット転売を実質的に禁止したりして不正購入の対策を行っていましたが、どれだけ規制を行っても詐欺師達はその上を行ってしまうものです。

先に対策を発表してしまったため、対策の抜け口を見つけ出して不正購入を行うケースが続出し、まさに後出しジャンケン。結局、詐欺行為に対してさらに対策方法を強化するといった後手に回る状態に陥っています。

チケットに関してのチェックリストを記載した記事も合わせてご確認ください。

チケット詐欺チェックリスト!詐欺返金の手続き方法も解説!

オリンピック大会組織委員会は被害届を提出

2019年9月27日。東京オリンピック観戦チケットの第一次抽選購入において、大量の不正購入があったことを発表したオリンピック大会組織委員会は警視庁に被害届を提出する方針を発表しました。

不正購入されたチケットの総数は7,000枚にのぼり、被害総額は1億8000万円を超えるもので、対象の競技は人気競技が中心になっていることから、転売目的で不正購入された可能性が強いと見られています。

第一次抽選会では、個人IDを取得しなければ応募できないシステムで、応募総数771万人のうち3万人分にあたるIDが不正に取得されたものであることがわかりましたが、日本国内からのアクセスだけではなく、海外からのアクセスで購入されたものも相当数あるため、購入されてしまった不正チケットの対策を取ることが非常に難しくなっています。

オリンピック観戦チケット詐欺の手口

 

オリンピック観戦チケットの詐欺手口について説明します。

偽サイト上でのチケット販売

東京オリンピックの公式サイトのドメインは「tokyo2020.org」
しかし、類似のドメインがすでに1000件以上取得されていることが明らかになっています。類似ドメインで公式サイトと外見が同じような偽サイトを作り、チケット購入希望者が入力したクレジットカード情報などを抜き取るフィッシング詐欺が行われている可能性があります。

偽オリンピック関連団体からの営業販売

偽オリンピック関連団体からの営業販売は主に電話でのアプローチになります。
「オリンピック関連の団体なので抽選しなくてもチケットが手に入る!」
と言うような会話で、購入希望者の様子を探り、購入の意思があると見たら、公式価格よりもかなり高い料金でチケット購入の話を進めてきます。

チケット代金は、口座振り込みかプリペイドカードの郵送で支払うことを指定し、支払い確認ができたら後日チケットを郵送すると伝えますが、実際にチケットが郵送されてくることはなく、代金だけを騙しとられてしまいます。

また、劇場型詐欺でチケットを売りつけるケースも起こっています。
最初に電話をしてきた人物がオリンピックチケットの購入を進めるところまでは同じですが、劇場型の場合、チケット販売の手続きは取らずに、連絡先の電話番号を教えるだけで最初のアプローチを終了します。

後日、他の業者などから
「オリンピックのチケットを高価で買い取ります」
という電話があります。チケットを購入する代金よりも、業者が買い取ってくれる代金の方が高く設定されているので、購入したチケットをすぐに転売した差額で利益が出ると思った購入者は、最初に電話番号を伝えられた業者に電話をしてチケットを購入してしまいます。

当然、チケットを販売する人物も買取を行う人物も同じ詐欺グループの人間なので、高値で購入したチケット代金を騙し取られ、チケットが郵送されてくることはありません。

オークションでの違法品チケットの販売

ヤフオクやメルカリ、楽マなど大手のフリマやオークションサイトではオリンピックのチケットを出品する事自体が禁止されています。しかし、大手ではないサイトや個人で運営しているような掲示板型のフリマサイトなどでは、チケットが出品されている場合があります。

代金を支払っても偽のチケットが送られてきたり、説明と全く違うチケットが発送されてくる可能性もあるので絶対に手を出してはいけません。
例え、転売で本物のチケットを手に入れたとしても、転売行為が発覚した場合はチケット自体が無効になってしまう可能性が高いです。

抽選結果を利用したフィッシング詐欺

チケットの抽選結果発表日前後にメールが届き、メールを開くと
「東京オリンピックの抽選結果が発表されています。下記のリンクをクリックして結果を確認してください」

このような文章と、オリンピックの公式アカウントに似たURLのリンクが貼られています。これはメールによるフィッシング詐欺で、リンクをクリックしてしまうと、PC内やスマホ内にある情報をすべて抜き取ってしまう手口です。

ネットショッピングでカードを利用したことがある人ならば、クレジットカードの番号だけでなく暗証番号なども全て抜き取られて悪用されてしまう恐れがあります。

オリンピック観戦チケット詐欺の対策方法

オリンピック観戦チケットの購入で詐欺に騙されない対策方法を紹介します。

当選結果のメールのURLはクリックしない

オリンピック観戦チケットの当選結果は、詐欺を防ぐために、結果を知らせる報告は電子メールのみで行うことになっており、電話やはがきでの抽選結果の発表は行っていません。

また、フィッシング詐欺対策として、URLのリンクを貼ったメールの送信は行っていませんので、オリンピック観戦チケットの当選結果などの件名で送られてきたメールにリンクが貼ってあれば、間違いなく偽メールだと思ってください。

抽選結果は「マイチケット」で確認する

抽選結果のメールが届かなかったり、メールを確認することができなかった場合は、公式サイト内にある「マイチケット」のページで抽選結果を確認することができます。
自分のIDで公式サイトにログインし、マイチケットのチケット申込状況の詳細を確認することで抽選の当落結果がわかるようになっています。

第一次抽選では311万人もの方が申込を行っているため、抽選結果発表日から数日間はアクセスが殺到し、なかなか公式サイトに繋がらない可能性がありますが、電話などでの問い合わせでは対応してもらえないため、電子メールかマイチケットで確認するしかありません。
すぐに結果を知りたい気持ちはわかりますが、結果を焦ってしまうことで、詐欺師の餌食になってしまうリスクが高くなりますので、マイチケットが繋がらない場合は、アクセスが比較的少ない早朝や深夜などの時間帯に確認するなどを試してみてください。

公式サイト以外でチケットを購入しない

チケットの転売を防ぐため、東京オリンピックのチケットは公式サイト以外では販売されていません。つまり公式サイト以外で購入するチケットは本物であっても、不正に取得された可能性があるものになります。

チケット詐欺に遭わないためには、絶対に公式サイト以外から購入してはいけません。

オリンピック観戦チケット詐欺の注意点

オリンピックチケットを正規の販売方法ではなく、転売などで入手した場合、購入した側もリスクを背負うことを忘れてはいけません。
前述した、第一次抽選で発覚した不正入手チケットに関しては、不正IDのアカウントをはく奪することとともに、チケットを無効にすることが発表されています。

せっかく高い料金を支払って入手したチケットが無効になってしまい当日入場できなくなる可能性が高いのです。

転売した場合は罰金や懲役刑に処される可能性もある

チケットの転売に関しても厳しい罰則が定められました。2019年6月に施行された「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」では、違反したものに対して、懲役1年の刑罰か100万円以下の罰金が処されることになります。

不要なチケットは転売せずにリセールを利用する

転売が禁止されていることがわかっていても、予定が入ってしまい競技の日に会場を訪れることが不可能になった場合どうすればいいのでしょうか?

東京オリンピックのサイト内にある、リセールを使用して不要になってしまったチケットを
譲ることにより、チケットを無駄にしなくても済みます。

しかし、リセールには手数料がかかってしまうこと、どんなに人気のある競技であっても、購入価格以上で販売することができないことなどから、購入した金額よりも販売して受け取れるお金は少なくなってしまいますが、安全にチケットを譲りわたす唯一の手段となりますので、不要なチケットが出そうなときは公式サイトでリセールを利用してください。

まとめ

チケットの転売については、売る側も購入する側も損をすることがないのだから、特に規制する必要はないのでは?という意見もあります。

しかし、転売目的で不正にIDを作り大量のチケットを買い占めて転売することで、オリンピックはお金がある人だけが楽しめるものになってしまいます。

全ての人が平等に楽しめるのがオリンピックであると思いますので、どんなにオリンピックを観戦したくても、チケットの購入は正規の手続きで行い、外れてしまった場合はテレビ観戦やパブリックビューで応援するといった潔さが必要ではないでしょうか?
もしもオリンピックチケットの詐欺被害に遭ってしまった時は問い合わせください。

 

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執筆者情報

アバター

菅原マメオ 30代。東京都在住。 元情報商材コレクター。 元悪徳商材被害者。 被害金額は1,000万円以上…   情報商材レビュー専門家となる。 2013年末ごろからレビューし始めた 情報商材レビューのパイオニア。  

1 個のコメント

  • こんばんわ
    ランキングから来ました
    こういう情報はとてもありがたいです
    詐欺者が多いですね・・・

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